オールドクラシックなゲームには、クラシックならではの良さというものがある。
このドンキーコングが発売されたのは1980年。かの有名なスペースインベーダーより実に2年後というタイミングで
これほどの完成度を持ったプログラムが書き込まれたICチップが登場したのである。
クラシックなゲームが今に残る理由これである。つまりは、時代性とミスマッチした突然変異ともいえるほどの完成度を持っているがために
、一昔を二股ぎしてなお現代に残るほどの名作と成り得、私達のようなクラシック愛好家が蔵から引っ張り出しホコリを払い
磨きなおして再度、晩の盆に乗せて舌づつみを打つのである。
この早熟のヒット作(当時は米国先行発表であったが空前の大盛況であったよう)は製作者も知る人ぞなんとやらの宮本氏(任天堂)である。
当時、彼は入社間もないデザイナーという事であったがデザイン業という仕事は任天堂社内には無かった。
その、手持ちぶたさに開発部へ所属し雑用をこなしてした彼に、
暇ならこの仕事をやってろ、と先輩から渡されたのが、当時は倒産寸前だった米国任天堂用ソフトの開発だったそうだ。
当時の米国任天堂は、日本から輸入したゲームがまるでヒットせず(船便で送った為に半年かかり、到着した時にはすでに人気が無かった、と)
新しいゲームは、今のゲーム機のICを差し替えだけでヒットさせてくれ、という大胆で無茶な案件だった。
その危機に彼が出した答えがこの「ちょっとまぬけなゴリラと配管工のドタバタ劇」
だったのである。
ゲーム内容に関してはもう説明等は必要が無い。ちょっと遊ぶだけでわかる触感の面白さがこのゲームの全てである。
僕のやりこみとしては、このゲームで100万点を達成した事で証明出来る事でしょう。
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実は、まともにプレイして100万点は無理。ちょっとした点数稼ぎのワザがありますのでこちらでご紹介致しましょう
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他にやりこんだこその面白いものとしては、自我に目覚めて逃げる樽、などというものや
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二面の無駄な安全地帯なんてのもちょっと珍しいでしょうか
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全3面を延々と繰り返すその美的感覚と触感の良さに一日を染め抜くのも、なかなかにオツなものです。